近所付き合いの希薄さが原因? 7割が近隣トラブルに不安
核家族化が進む中で、家の隣に誰が住んでいるのかも知らない――といったケースが増えている。近所付き合いがあるのは持ち家の一戸建てに住んでいる人が多く、逆に少ないのは賃貸マンションに住んでいる人。アイシェア調べ。
地域社会のつながりが希薄になり、隣にどんな人が住んでいるのかも知らずに暮らしている人もいるだろう。実際に近所付き合いがある人はどのくらいいるのだろうか。
「近所付き合いがある」※と回答した人は、「持ち家(一戸建て)」では63.2%だったが、「賃貸(一戸建て)」で37.5%、「持ち家(マンション)」で28.4%、「賃貸(アパート)」で12.3%、「賃貸(マンション)」で9.7%。持ち家、賃貸に関わらず、いわゆる集合住宅に比べ一戸建ての方が近所付き合いがあることが、アイシェアの調べで分かった。
また「近所にどんな人が住んでいるのか、知らない」と回答したのは、「賃貸(マンション)」で51.6%、「賃貸(アパート)」で43.2%と、集合住宅を借りて住んでいる人は近所付き合いの薄さがうかがえた。
インターネットによる調査で、20〜40代の474人(男性54.9%、女性45.1%)が回答した。調査期間は5月27日から5月29日まで。回答者の居住形態は「持ち家(一戸建て)」が44.1%、「持ち家(マンション)」が14.1%、「賃貸(マンション)」が19.6%、「賃貸(アパート)」が17.1%、「賃貸(一戸建て)」が3.4%。
若い世代ほど近所への関心が低い
「近所にどんな人が住んでいるのか、興味はあるか?」と尋ねたところ、「持ち家(一戸建て)」で51.7%が「ある」と回答した以外は、いずれも半数以上が「ない」と答えた。年代別で見ると、20代が65.5%、30代が55.6%、40代が53.8%と若い世代ほど近所への関心が低いようだ。
家の近所でトラブルが起き、それに巻き込まれる事件などが報じられている。こうした事件に対し、年代・居住形態を問わず、7割以上が不安を感じているようだ。また自宅での監視カメラ設置については「興味があるが、付けていない」が51.7%と半数を超えたほか、「すでに設置している」が20代で7.3%(30代と40代は3.8%)と多かった。
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