電車や駅でのマナー、不快に感じるものは?
電車内で座っている時、近くに高齢者や体の不自由な人が立っていたら、あなたは席を譲れるだろうか? 「譲らない」という人の多くは“恥ずかしい”ため、なかなか席を立つことができないようだ。iMiリサーチバンク調べ。
「全席が優先座席」として電車内から優先座席を撤廃していた阪急電鉄だったが、2007年に全車両で優先席を復活させた。優先座席を復活させた理由は「譲り合う思いやりの精神が定着しなかったため」(阪急電鉄)としているが、電車内のマナーについて利用者はどのように考えているのだろうか。
電車内が空いている時は「優先座席に座る」と回答した人は54.6%、「混雑に関わらず、空いていれば座る」が11.8%、「座らない」人は33.6%であることが、iMiリサーチバンクの調べで分かった。
電車内の座席に座っていて、近くに高齢者や体の不自由な人が立っていれば、67.3%の人は「たいてい譲ると思う」と回答。また「たまに譲ると思う」(29.0%)と「ほとんど譲らない」(3.7%)と答えた人の理由で多かったのは、「言い出すのが恥ずかしいから」(52.2%)、「逆に失礼かと思うから」(50.2%)だった。席を譲りたいという気持ちがありながら、恥ずかしかったり、失礼と思い込んだりして、「座ってください」というひとことが言い出せないようだ。
インターネットによる調査で、全国の12〜60歳までの男女1228人が回答した。調査期間は2007年12月4日から12月7日まで。
携帯電話の通話よりもヘッドフォンからの音もれの方が不快
電車内や駅での行動で、不快に感じるものといえば何だろうか。「非常に不快に感じる」と回答した中で最も多かったのは、「ホームでの割り込み」で76.5%、次いで「混雑時、座席をつめないで座る」(71.1%)、「床に座る」(63%)。ちなみに「携帯電話での通話」を非常に不快に感じる人は45%で、「ヘッドフォンからの音もれ」(48.5%)よりも少なかった。
一方で「ホームでの割り込み」や「混雑時、座席をつめないで座る」、「床に座る」を行ったことがある人は、いずれも5%ほど。ただ「携帯電話で通話」をしたことがある人は、38.8%にも達した。
電車内や駅でのマナーについて「JRの座席は狭すぎる。あれでは1人分以上の幅で座るのも無理はない」(47歳男性・会社員)、「注意してトラブルになるのは避けたい気持ちがあるので、駅員さんの方から積極的に声をかけてほしい」(53歳女性・パート)、「駅の喫煙コーナーを個室にしてほしい。たまに全面禁煙の場所でタバコを吸っている人を見かけるが、どういう神経をしているのか理解できない」(23歳女性・パート)などの意見があった。
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