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エコで賢いハイテクカー「ゴルフ TSI トレンドライン」に乗ってみた神尾寿の時事日想・特別編(3/3 ページ)

ガソリン価格の高騰で、“低燃費なクルマ”へのニーズは高まる一方だ。フォルクスワーゲングループジャパンが発表した「ゴルフ TSI トレンドライン」は、歴代フォルクスワーゲン車の中で最高の燃費を誇る。1.4リッターガソリンエンジンを積んだ、欧州型ハイテクエコカーの乗り心地はいかに?

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「賢くダウンサイジング」という価値

 ガソリン価格の高騰やライフスタイルの変化、さらにカーシェアリングのような新たな自動車利用サービスの登場もあり、「クルマを所有しない」は消費者の賢い選択肢の1つになっている。また、今後登場するプラグインハイブリッドカーやEVなど、電気の力を借りたエコカーに人々の興味が集まるのも自然な流れだろう。

 しかし、小さな子どものいる家庭にとって、「クルマがないと、やっぱり不便」であることも事実だ。いま手の届く範囲で、無理せず使えるエコカーが必要というニーズは否定できるものではない。

欧州におけるオートマチックトランスミッションのトレンド(左)、TSIシングルチャージャー90kW+7速DSG(右)

 そのような中で、フォルクスワーゲンがTSIとDSGの技術革新で進める“ダウンサイジング”というアプローチは、とてもスマートで高く評価できる取り組みだと筆者は思う。人それぞれのライフスタイルの中で、必要最小限のサイズのクルマを、ハイテクを駆使した小さなエンジンで動かす。エコの旗を振りかざすのではなく、それは生活者視点の発想だろう。

 大排気量・高出力で大きなクルマが価値を持った時代は確かに存在した。しかし、それは今ではない。クルマを取り巻く環境変化の中で、「小さく賢くあること」は1つのキーワードになっている。

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