睡眠時間の理想と現実――自分の眠りに満足しているのは3人に1人
仕事や勉強で高いパフォーマンスをあげるためには、十分な睡眠をとることが不可欠だ。しかし現実には、自分の眠りに満足している人はわずか12%。理想の睡眠時間と現実の睡眠時間との間には、1時間以上も差があることが分かった。C-NEWS編集部調べ。
今日はよく眠れた、そう思いながら始められる1日はどれだけあるだろう。夜遅くまでの残業や深酒で寝不足――眠い目をこすりながら職場に出かけたことがある人は多いだろう。
C-NEWS編集部の調査によると、「自分の眠りにどの程度満足していますか?」という質問に「満足」と答えたのは12%。「まあ満足」と回答した22%を加えても、3人に1人しか自分の眠りに満足していない現状が明らかになった。
理想の睡眠時間には1時間足りない
ナポレオンは1日に3時間しか眠らなかったと伝えられているが、普通の人間にとってそれは短すぎる。「睡眠時間は平均どれくらいですか?」、「理想の睡眠時間はどれくらいですか?」と尋ねたところ、平日の睡眠時間は平均6.2時間(理想は平均7.3時間)、休日は平均7.1時間(同平均7.7時間)だった。平日の睡眠時間は理想と比べ1.1時間短く、休日も0.6時間(36分)足りていない。休日は平日よりは眠れているものの、まだまだ睡眠不足を感じている現状があるようだ。
現代社会では深夜までテレビやネットを見てしまったり、そもそも帰宅時間が遅かったりと、夜更かしにつながる要因は多い。「普段何時頃、寝ることが多いですか?」の質問では、平日・休日ともに「午前0時台」の回答が一番多かった(平日32%、休日28%)。俗に「草木も眠る丑三つ刻(午前2時から2時半ごろ)」と言われるが、午前3時を過ぎても起きている人はわずか10%以下(平日4%、休日8%)。前問と合わせると、午前0時台に寝て、午前7時前後(休日は午前8時前後)に起きるのが一般的な眠りの形といえそうだ。
自分の睡眠に関して、どのような悩みや不満があるか聞いたところ、「起きたときに疲れが残っている」が31%でトップだった。以下、「いびきをかく」(25%)、「眠りが浅い」(22%)、「十分な睡眠時間が取れない」(21%)が続く。しかし悩んでいる人がいる一方で、24%の人は「特にない」と回答している。
調査期間は2008年6月13日から14日。15歳以上(中学生は除く)のインターネットユーザー1000人属性の回答を集計した。
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