よく読む雑誌――女性1位は「オレンジページ」、男性1位は?
「雑誌離れが進んでいる!?」といった声も聞かれるが、実際には1カ月で何冊くらい購入しているのだろうか。「1冊」「2〜3冊」の購入が多いが、2年前の調査と比べ“購入率”は低下していることが分かった。マイボイスコム調べ。
出版科学研究所によると、2007年の出版推定販売額は2兆853億円で、1996年の2兆6563億円をピークに下落傾向にある。中でも雑誌の売り上げが落ち込んでいるが、実際には何冊くらいの雑誌を購入しているのだろうか。1カ月あたりの雑誌の購入数を聞いたところ、「1冊」が27.0%、「2〜3冊」が19.6%、「4冊以上」は1割ほどであることが、マイボイスコムの調べで分かった。ただ「雑誌は購入しない」と回答した人は40.1%と、2006年に実施した調査と比べ8.5ポイントも増えており、“雑誌離れ”が進んでいることがうかがえた。
雑誌を購入する人は、どんなジャンルを購入しているのだろうか。最も多かったのは「女性ファッション」で18.3%、次いで「家庭情報・料理」(16.4%)、「PC、インターネット関連」(14.2%)、「ビジネス・実用」(13.8%)という結果となった。よく読む雑誌名を聞いたところ、全体の1位は「オレンジページ」(404票)、2位「週刊少年ジャンプ」(334票)、3位「Hot Pepper」(333票)と続いた。男女別で見ると、男性1位は「週刊少年ジャンプ」(223票)、2位「日経ビジネス」(159票)、3位「R25」(158票)、女性1位は「オレンジページ」(400票)、2位「Hot Pepper」(246票)、3位「サンキュ!」(189票)だった。
インターネットによる調査で、1万4191人(男性46%、女性54%)が回答した。年代別では10代1%、20代17%、30代37%、40代30%、50代以上16%。調査期間は7月1日から7月5日まで。
ふだん読んでいる雑誌のジャンルは?
1カ月あたりに何冊くらい雑誌を読みますか(立ち読みやフリーペーパーも含む)? と聞いたところ、最も多かったのは「2〜3冊」で30.7%、次いで「読まない」(21.7%)、「4〜5冊」(16.4%)、「1冊」(14.8%)だった。
ふだん読んでいる雑誌のジャンルは「フリーペーパー(クーポン情報誌)」が26.7%でトップ、「女性ファッション」(24.0%)、「家庭情報・料理」(23.3%)、「総合週刊誌」(21.4%)、「少年・少女コミック」(20.0%)。
雑誌の購入場所を聞いたところ「単独で立地している大型書店」(46.4%)が最も多く、次いで「コンビニ」(39.2%)、「大型スーパーやショッピングモールなどで経営している大規模書店」(33.3%)、「単独で立地している小規模書店」(17.9%)、「オンライン書店」(14.7%)だった。大型の書店で雑誌を購入する人が多い一方で、「駅の売店で買う」と回答した人は8.4%にとどまった。
関連記事
- あえて言う「新聞に未来はない」
若者の新聞離れ、ネットの隆盛などを背景に、「日本の新聞に未来はあるのか?」と議論されることが増えている。新聞社にはネット専門の媒体にはない強みがあるが、それでも筆者は「新聞に未来はない」と考える。新聞はどこが強く、どこが弱いのだろうか? - 30代にとって「情報が早い」「役立つ」「有益」なメディアはウェブサイト?
男性が聞かなくなったメディアは「ラジオ」、女性が読まなくなったメディアは「雑誌」。30代男女のメディア観について調査した。 - 雑誌の読者離れが顕著に――インターネットの影響で
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.