ニューヨーク株式市場では9月29日、ダウ工業株平均(ダウ平均)が前週末比777.68ドル安(−6.98%)の10365.45ドルで取引を終え、史上最大の下落幅を記録した。金融機関の不良債権を公的資金で買い取る、金融安定化法案を米下院が否決したことがきっかけとなった。
これまでどのようなときに、ダウ工業株平均は大きく下がったのか調べてみた。歴代の下落幅・下落率ワースト10は以下の表の通りだ。
下落幅2位(2001年9月17日)は9.11の米国同時多発テロ後の最初の取引日、下落幅3位(2000年4月14日)はITバブル崩壊時に当たる。金融安定化法案の否決が、いかに米国経済にとって大きなインパクトだったかが分かるだろう。
ダウ・ジョーンズでは1896年5月26日からダウ平均のデータを算出している。下落率1位は1914年12月とあるので、第一次世界大戦中のできごととなる。
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