ネットバンキングを利用する理由と利用しない理由
インターネット上で銀行のサービスが利用できるネットバンキングだが、利用者はどの点にメリットを感じているのだろうか。利用する理由は「窓口やATMに行かなくてよい」「24時間利用できる」など、ネットバンキングならではの特徴が目立った。インターワイヤード調べ。
ネットを使って、金融機関のサービスが利用できるインターネットバンキング。「家の近くに銀行がない」「忙しい」といった人には便利な機能だが、利用者はどんな点にメリットを感じているのだろうか。
ネットバンキングを利用したことがある、という人は76.2%。そのうち利用を止めてしまった人は5.8%と少数であることが、インターワイヤードの調べで分かった。またネットショッピングとネットトレーディング(株取引)の利用度別に見ると、ネットショッピング、ネットトレーディングを頻繁に利用している人※ほど、ネットバンキングの利用率は高いようだ。
またネットバンキングを利用する際にはPCまたは携帯電話、どちらから利用することが多いかを聞いたところ、「PCでしか利用しない」という人は80.3%。一方「携帯電話の方が多い」は2.1%、「携帯電話でしか利用しない」はわずか0.4%だった。
ネットバンキングに重視することは「24時間、いつでも利用できる」が最も多く79.8%、以下「手数料が安い/無料」(66.0%)、「セキュリティ対策がしっかりしている」(50.7%)、「操作がしやすい」(40.7%)、「ネットショッピングなどの決済がしやすい」(35.8%)という結果となった。
またネットバンキングを利用する理由についても「24時間、いつでも利用できる」(72.2%)や「手数料が安い/無料」(56.2%)と答えた人が多かったことから、この2つはネットバンキングに欠かせない要素となっているようだ。このほか「リアルタイムで振込み・決済などができるから」(41.9%)、「並ばずに取引や手続きができるから」(35.3%)、「取引や手続きが簡単/スピーディーにできるから」(28.3%)といった理由が目立った。
インターネットを使った調査で、9859人(男性46.1%、女性53.9%)が回答した。調査期間は5月28日から6月5日まで。
最も利用しているネットバンキングは「イーバンク銀行」
現在利用しているネットバンキングを聞いたところ、「イーバンク銀行」が断トツで84.3%、次いで「ジャパンネット銀行」(25.3%)、「ゆうちょ銀行」(24.9%)、「三菱東京UFJ銀行」(21.1%)、「三井住友銀行」(17.8%)だった。そのうちメインバンクで利用しているのも「イーバンク銀行」(51.4%)が最も多く、以下「三菱東京UFJ銀行」(10.0%)、「三井住友銀行」(7.4%)、「新生銀行」(6.2%)と続いた。
ネットバンキングを利用していない人に、その理由を聞いたところ「セキュリティに不安を感じるから」が最も多く41.3%。次いで「利用する必要がないから」(29.5%)、「仕組みがよく分からないから」(28.4%)、「手続きなどが面倒だから」(23.2%)という結果となった。
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