特許期間の切れた新薬とほぼ同じ成分、同じ効果でありながら低価格で提供できるジェネリック医薬品。2008年4月から医者が記入する処方せんの様式が変更され、ジェネリック医薬品の利用促進が図られているが、実際に使ったことがある人はどれだけいるのだろうか。
アイシェアの調査によると、医者から薬を処方されたことのある人でジェネリック医薬品を使った経験がある人はわずか23.9%に過ぎなかった。
ジェネリック医薬品を使用した経験がある人は、どのような理由から使うことにしたのだろうか。使用経験のある人に尋ねると、「価格が安いため」が52.2%と最も多かった。以下、「医者に処方されたため」(42.2%)、「効能に差がないため」(23.3%)が続いた。男性では「価格が安いため」が1位だったが、女性では「医者に処方されたため」が1位だった。
価格が安いにも関わらず、半分以上の人がジェネリック医薬品を使っていないのはなぜなのだろうか。使用経験のない人に理由を尋ねると、「医者に薦められないため」が65.0%でトップ。以下、「ジェネリック医薬品を知らなかったため」(12.9%)、「効能面で不安なため」(5.9%)が続いた。ジェネリック医薬品の使用には、薬を処方する医者の意思が大きく関わってくるようだ。
携帯電話による調査で、調査対象は男女376人(男性51.1%、女性48.9%)。調査期間は、9月22日から28日。
関連記事
- 病気への関心は高いが、予防意識は低い“脳卒中”
日本人の死亡原因の3位は脳卒中。その脳卒中の原因は高血圧や高LDLコレステロールなどが原因といわれているが、この項目の検査結果が正常範囲より高い人は医療機関を受診しない傾向が出た。その理由は……? ファイザー調べ。 - 勤務医が辞める理由(前編)――“高給取り”はイメージ。現実の収入は多くない
「医師=高給取り」というイメージがあるが、勤務医の収入は決して多くないという。勤務医の平均年収は1000万円ほどだが、当直が多く、休みが少ない。さらに収入の半分以上が非常勤として働いたもので、意外と“不安定”のようだ。 - 「もしかするとメタボかも」――30〜50代の30%は自覚あり
30〜50代の30%は、自分がメタボリックシンドロームなのではないかと思っていることが分かった。iMiリサーチバンクの調べ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.