時事通信の報道によると、モスバーガーを展開するモスフードサービスの桜田厚社長が、費用対効果が低いテレビCMの全廃を検討しているという。テレビCMや近年新しく登場したネット広告の効果はどの程度あるのだろうか。
アイシェアの調査によると、テレビCMを見て商品(サービス)を購入したいと思うことが「ある(よくある+たまにある)」という人は62.1%。年代別にみると30代は66.3%、40代は63.7%と60%を超えていたが、20代は50.0%と低かった。
ネット広告についてはどうなのだろうか。ネット広告を見て商品(サービス)を購入したいと思うことが「ある(よくある+たまにある)」という人は58.8%。テレビCMよりやや効果が小さいようだが、20代では66.6%とほかの年代(30代58.7%、40代57.8%)より効果が大きいようだ。
「続きはWebで」といったテレビCMが登場するなど、テレビとネットの連動広告も多く見られるようになってきた。しかし、実際に続きをWebで見たことがある人は25.6%と4人に1人にとどまった。そして20代ではさらに低く、続きをWebで見たことがある人は10.4%だった。「若い年代ではテレビCMを経由せず、直接ネット広告を見ている人も多いようだ」(アイシェア)
携帯電話による調査で、対象は男女398人(男性53.5%、女性46.5%)。調査期間は10月29日から31日まで。
関連記事
- 企業にプラスまたはマイナスになる新聞記事が最も多かったのは?
自社の商品やサービスが新聞記事に取り上げられれば、広告費を使うことなく宣伝することができる。2008年上半期に最も新聞記事で取り上げられた企業はどこなのだろうか。デスクワン調べ。 - 前例なし、「東進ハイスクール」MLB広告採算は?
日本人選手が出場しているものの、今年のワールドシリーズはフィリーズVS. レイズなだけにやや地味。しかし本塁後方には「東進ハイスクール」の広告がひときわ目立っている。日本に拠点を構える予備校だが、どこまで広告効果があるのだろうか? - “テレビ離れ”時代の携帯eマーケティングによる革新――マクドナルドの「かざすクーポン」
マクドナルドとThe JVが導入する「かざすクーポン」は、消費者のテレビ離れをにらんだおサイフケータイを活用するeマーケティングだ。将来的にはユーザー毎に異なるクーポンの配信なども視野に入れる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.