失業の不安を感じている20代は約5割
金融危機が世界を襲った2009年。世帯収入が減った人が最も多いのは20代で、不況のしわ寄せは若年層に来ているようだ。失業の不安を感じる20代も多く、若年層は強い危機感を抱いている。アイシェア調べ。
金融危機が世界を襲った2009年。個人の収入にはどれだけ影響が出ているのだろうか。
アイシェアの調査によると、「あなたの世帯の今の収入は、去年と比べどのように変化しましたか?」と尋ねると、「多くなった(かなり多くなった+少し多くなった)」は14.5%、「変わらない」は37.5%、「少なくなった(少し少なくなった+かなり少なくなった)」は45.4%だった。特に20代では、「少なくなった」が61.5%と目立って多くなっている。
今後の収入の見通しについては、どう考えているのだろうか。「あなたの世帯の今の収入は、今後1年間、これまでと比較してどのように変化すると思いますか?」と聞くと、「多くなる(かなり多くなる+少し多くなる)」は13.3%、「変わらない」は34.0%、「少なくなる(少し少なくなる+かなり少なくなる)」は45.9%。この設問でも20代で「少なくなる」とした人は59.0%に達しており、悲観的な見通しを持っている若年層が多いようだ。
企業の人員整理のニュースをよく聞くようになったが、失業の不安を感じている人はどれだけいるのだろうか。「あなたの世帯の主たる稼得者が、今後1年間で失業・廃業する心配はありますか?」と尋ねると、「心配がある(ある+少しある)」は37.3%。年代別に見ると、40代34.3%、30代37.2%、20代48.7%と下の年代になるほど失業の不安を感じている人が多くなっているようだ。
携帯電話による調査で、対象は男女421人(男性52.3%、女性47.7%)。調査時期は12月2日から3日。
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