ボーナスが減少したことで、年末年始にどう影響?
冬のボーナスが支給されたという人は、2007年の支給額に比べ「増えた」または「減った」のだろうか。インテージの調査によると、「減った」という人は31.1%。一方「増えた」という人は14.0%にとどまった。
冬のボーナスは支給されましたか? インテージの調査によると、冬のボーナスが支給された人は58.6%、支給されない(されなかった)が28.8%、支給されるかどうか分からないが12.5%であることが分かった。
またボーナスの支給額が2007年に比べて「減った」という人は31.1%。ボーナスが減少した理由を聞いたところ「会社の業績が悪かったため」が最も多く68.5%、次いで「世間の不況に合わせて」(34.0%)、「降格など職場での地位が下がったので」(4.1%)、「転職をしたため」(2.7%)と続いた。
ボーナスの使い道を「貯蓄」「消費」「資産運用・投資」「借金・ローン返済」「そのほか」にあてる費用の割合を尋ねたところ、全体の平均は「貯蓄」が42.7%で最も多かった。このほか「消費」(29.9%)、「資産運用・投資」(4.1%)、「借金・ローン返済」(17.7%)という結果となった。
貯蓄するという人に、その目的を聞いたところ「生活費を補うため」が40.4%でトップ。以下「老後に備えて」(37.8%)、「旅行・レジャー資金」(32.9%)、「病気・事故に備えて」(25.2%)だった。
インターネットによる調査で、会社員など20歳〜59歳までの男女2400人(男女1200人ずつ)が回答した。調査期間は12月1日から12月5日まで。
年末年始のイベントもボーナス減少で節約傾向
ボーナスを支給された人は、何を購入する予定なのだろうか。最も多かったのは「衣類」で37.7%、次いで「飲食」(36.0%)、「国内旅行、レジャー」(34.6%)、「靴、バッグなどファッション小物」(27.0%)、「PC、テレビなどAV機器」(25.0%)だった。
ボーナスを元手に資産運用・投資するという人に、どんな金融商品に投資するか、と聞いたところ「定期預金・定額貯金」が最も多く42.6%。以下「国内株式」(39.5%)、「外貨預金」(20.3%)、「投資信託(国内)」(19.9%)、「財形貯蓄」(19.1%)、「FX」(12.5%)と続いた。
ボーナスの支給額が減少する(した)ことにより、年末年始のイベントに何らかの影響があるだろうか。クリスマスについては「ケーキを小さいものにする」(30代女性)、「3人の子どもに、それぞれ5000円くらいのプレゼントをあげる予定が、3000円くらいに減額した」(40代男性)といった声があった。正月休みについては「お酒を買う量を減らす」(30代男性)、「福袋の購入を控える」(20代男性)などの意見があった。
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