ウェザーニューズは6月25日、本格的な台風シーズンを前に2009年の「台風傾向」を発表、台風発生数を26〜27個(平年26.7個)、日本本土への台風上陸数を2〜3個(平年2.6個)と予想した。
2009年の台風1号は5月3日に発生したが、4月まで台風が1個も発生しなかったのは3年ぶりのこと。台風発生数も4個と平年に比べやや少なくなっている。しかし、ウェザーニューズでは「最初の台風発生が遅かった年が必ずしも台風発生数が少ないとは限らず、今年の台風発生数も平年並みの26〜27個と見ている。2008年は8年ぶりに台風の上陸数が0個となったが、台風上陸数が極めて少ない状況は続かず、今年は2〜3個程度の台風上陸があると見ている」とコメントしている。
エルニーニョ現象※が発生すると、一般的には台風発生エリアの水温が低く推移するため、台風発生数は少なめになるとされている。同社では2009年夏以降、エルニーニョ現象発生の可能性が高まっていると見ているが、「台風の勢力自体は発達して強くなる傾向があり、また太平洋高気圧の縁辺を通って北上する経路をとる台風が増えることから日本への接近、上陸数は特に減る傾向は見られません」(ウェザーニューズ)
※エルニーニョ現象……中部太平洋赤道域から南米沿岸までの広い海域で、海面温度が平年より高くなる現象のこと。
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