帝国データバンクは7月27日、自動車関連業者の倒産動向調査結果を発表、2009年上半期に倒産した自動車関連業者(負債額1000万円以上)は273件と前年同期比50.8%増になったことが分かった。負債総額も上半期だけで1061億5700万円と、2008年の年間合計(1197億9800万円)に迫っている。
最も負債額が大きかったのは輸入中古車販売のレクリスで43億4100万円。フェラーリ、ポルシェ、ベントレーなどの輸入中古車販売のほか、ミニカーなどのホビー事業、ラーメン・焼き鳥店などの飲食事業にも進出していたが、景気後退の影響を受けて、高級車を中心に販売が低迷。2009年に入ってから食品事業関連の支払いが遅延するなど資金繰りが悪化し、5月29日に事業を停止した。
地域別の倒産数では「関東」が87件でトップ、「近畿」(70件)、「中部」(52件)が続いた。9地域中「東北」を除く8地域で前年同期の水準を上回り、中でも大手自動車会社の下請け業者が多い「中部」では前年同期比147.6%増と大幅に増加している。
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