日本興亜損害保険は9月8日、損害保険商品・サービス関連のカーボンオフセットプランを実施してインドの風力発電プロジェクトで創出された排出権を取得し、2008年度分として合計1016トンのCO2をオフセットしたと発表した。
同社は顧客の温室効果ガス削減を支援するため、2008年度から損害保険商品やサービスに関連した2種類のカーボンオフセットプランを実施している。
1つは事故車両の修理時に顧客が環境負荷の少ない樹脂バンパーによる補修やエコパーツの活用を選択した場合、もう1つは自動車保険の契約時に顧客が保険証券や約款をインターネットを通じて確認する「Web確認」を選択した場合に、それぞれ1件あたり50円を同社が提供し、発展途上国で実施されている自然エネルギー系のクリーン開発メカニズム(CDM※)から生まれた温室効果ガス排出権を取得して日本国政府に無償譲渡するというものだ。
※:CDM(Clean Development Mechanism):先進国が技術や資金を提供して発展途上国で温暖化対策事業を実施する見返りとして、その事業によって生まれた温室効果ガスの排出削減量を技術・資金提供国の削減分の一部に充当できる制度。
2008年度の両カーボンオフセットプランの実施件数は合計8万1263件。インドの風力発電プロジェクトから取得した排出権は1016トンで、全量を日本国政府に無償譲渡した。
同社はオフセット対象プランを拡充するほか、排出権の購入対象を拡大するなどして、今後も引き続き、顧客の温室効果ガス削減を支援していく、としている。
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