三井住友銀行は6月5日に取り扱いを始める個人向け国債の募集に合わせ、「地球温暖化防止応援キャンペーン」を実施する。顧客が個人向け国債を購入することで、三井住友銀行は収益の一部を使って排出権※を取得するというもの。個人向け国債の購入によって、地球温暖化防止へ貢献するという仕組みは、金融機関では初めて。
※排出権:京都議定書に定められ、国連機関などに承認されたクリーン開発メカニズム(CDM)より発行される認証削減量(CER)を活用する。
期間中(6月5〜6月30日)に個人向け国債を100万円以上購入した個人客が対象となり、三井住友銀行は客1人当たり500キログラム相当の排出権を買い、国に無償移転する。これにより他国のCO2削減分が日本の削減と認められ、顧客には移転手続きを行った証明書が送られる。
個人国債を購入できるのは三井住友銀行の本支店窓口のほか、ネット(24時間受付ているが、平日8時30分から15時以外の受付は予約となり、実際の購入は翌営業日)でも扱っている。
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