東京でオリンピックを開催することに賛成・反対する理由
10月2日のIOC(国際オリンピック委員会)総会で決定する2016年夏季オリンピックの開催地。日本人で東京での開催に賛成する人は57.7%と、反対する人の14.4%を大きく上回っているようだ。
10月2日のIOC(国際オリンピック委員会)総会で決定する2016年夏季オリンピックの開催地。東京も開催都市に立候補しているが、日本人はその動きをどのように見ているのだろうか。
ネットエイジアの調査によると、「2016年夏季オリンピックの開催地に東京が立候補していることを知っていましたか?」と尋ねたところ、「知っていた(知っていた+何となく知っていた)」は94.8%とほとんどの人が知っているようだ。
「知っていた」の比率は、男女別に見ると、女性(93.7%)より男性(95.9%)の方がやや高く、年代別に見ると、年代が上になるほど高くなっていた。
「2016年夏季オリンピックが東京で開催されることに賛成ですか?」と聞くと、「賛成(賛成である+どちらかというと賛成である)」は57.7%、「どちらでもない」は27.9%、「反対(どちらかというと反対である+反対である)」は14.4%と賛成派が圧倒的に多かった。男女別に見ると、「賛成」の比率は女性(53.2%)より男性(61.9%)の方が高かった。
賛成OR反対の理由
賛成、反対する理由は何なのだろうか。東京でオリンピックが開催されることに賛成する人にその理由を尋ねたところ、最も多かったのは「経済効果が期待できるから」で62.8%。以下、「テレビ中継が時差なしで見ることができるから」(47.4%)、「トップアスリートのパフォーマンスを間近で見ることのできるチャンスだから」(41.3%)、「国民や子どもたちに夢や希望を与えられるから」(36.4%)が続いた。
一方、東京でオリンピックが開催されることに反対する人に理由を聞くと、最も多かったのは「施設の建設費などの費用を、ほかの行政サービスに使用した方がいいから」で57.0%。以下、「東京で行う意義が分からないから」(53.7%)、「交通規制などによる混雑・交通渋滞が嫌だから」(41.2%)、「オリンピック開催に注力しすぎてほかの行政がおろそかになりそうだから」(38.6%)、「治安の悪化が懸念されるから」(38.2%)が続いた。
インターネットによる調査で、対象は15歳〜49歳の男女1888人(男性51.2%、女性48.8%)。調査期間は9月18日から23日。
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