スポーツカーが「赤」である理由(2/2 ページ)
エコカーがずらりと並んだ今年の東京モーターショー。従来の目玉だったスポーツカーは随分と少なくなったが、トヨタ自動車は新世代の「赤いスポーツカー」でクルマを操る楽しさを提案していた。そもそもなぜスポーツカーは「赤」なのだろうか。その理由を読み解く。
ところで、日本ファッション協会流行色情報センター(jafca)の情報によると、mixiのコミュニティに「赤いスポーツカー」というものがあるそうで、しかもオフ会が頻繁に開かれているそうです。
参加者によると、「なぜ赤いスポーツカーなのか?」という理由として、「赤は優越感を感じる色でもある。集まることによって、より目立ち気分がいい」「非日常的なところが好きで安心感とは逆のものを求めている」「コスプレと同じ」「赤が好きな人は変わり者が多い。変わり者どうし仲良くしようとの想いも強い」などの意見があります。
その反面、「目立ちたがり屋だが、自信がない人が多い」という意見もあり、「赤」によって自信をつけたいと望むのでしょう。
話は変わりますが、赤いスポーツカーには何となく危ないイメージを描く方も多いと思います。興奮色なので、スピードをどんどん出してしまい、事故に遭いやすいのではないかと思いそうですが……。実は赤いクルマはほかの色に比べて、衝突される確率は低いのです。
なぜならば赤は膨張色。手前に大きくふくらんで見える色です。しかも可視光線の中で一番波長が長いので、遠くからでも目立ちます。だから、看板などにもよく使用されていますよね。
それでは一番事故に遭いやすいクルマの色は何色でしょう? それは、収縮色である青のクルマなのです。だから青いクルマに乗ってる方はお気をつけくださいね。
世情を考えると、走りを楽しむことができる「スポーツカー」が少なくなっていくのはさびしいですが、エコカーがもっともっと楽しめるクルマになっていくのを期待しています。(山田美帆)
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