厚生労働省は11月9日、「2008年国民健康・栄養調査結果の概要」を発表、現在習慣的に喫煙している人の比率※は男性が36.8%(2003年調査46.8%)、女性が9.1%(同11.3%)と5年前に比べて大幅に減少していることが分かった。
※これまで合計100本以上または6カ月以上たばこを吸っている(吸っていた)人で、「この1カ月間に毎日または時々たばこを吸っている」と回答した人の比率。
年代別に見ると、男性で最も喫煙率が高いのは「40〜49歳」で51.9%、最も低いのは「70歳以上」で19.1%。女性で最も喫煙率が高いのは「30〜39歳」で18.0%、最も低いのは「70歳以上」で3.2%だった。
近年、たばこが健康に与える影響がクローズアップされるようになっているが、喫煙者のうちたばこをやめたいと思う人の比率は男性が28.5%(2003年24.6%)、女性が37.4%(同32.7%)と5年前より増加しているようだ。特に「60〜69歳の女性」(2003年28.6%→2008年43.2%)と「70歳以上の女性」(2003年26.7%→2008年41.7%)ではやめたいと思う人の比率が大きく増えている。
現在習慣的に喫煙している人のうち実際に禁煙を試みたことがある人の比率は、男性が52.1%、女性が57.0%。半分以上の人は禁煙を試みたことはあるものの、失敗しているようだ。
アンケートによる調査で、対象は15歳以上の男女8557人(男性3940人、女性4627人)。調査期間は2008年11月。
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