太陽光発電協会は11月16日、太陽電池セルモジュールの2009年第2四半期の出荷量が、総出荷量、国内向け出荷量ともに過去最高を記録したと発表した。
この調査は、太陽電池セルモジュールを製造/販売する24社にアンケート調査を行い、全社から得た回答を集計したもの。それによると、2009年第2四半期の総出荷量は前年同期比30.6%増の39万7545キロワット、国内向け出荷量は同160.4%増の13万6684キロワットで、ともに過去最高となった。
用途別の国内向け出荷量では、住宅用が同170.1%増の12万8861キロワットと2.7倍に急増。一方、公的施設用、産業・事業用、その他は6596キロワットで同44.7%増となった。民生・電力応用商品用も同413.4%増と急増したが、元々のパイが小さいため1227キロワットとなっている。
総出荷量に占める国内向けと輸出との割合は、国内向けが34.4%、輸出が65.6%。輸出は、米国向けは7万1942キロワットで同47.9%増と健闘したが、欧州向けが17万562キロワットでほぼ横ばい(同0.1%減)、その他が4割以上出荷量を減らして1万8357キロワット(同43.6%減)となったため、合計では26万861キロワットで同3.5%増と微増にとどまった。
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