不動産研究所は1月19日、2009年の首都圏マンション市場動向を発表、新規供給戸数は前年比16.8%減の3万6376戸と17年ぶりに4万戸を割ったことが分かった。地域別に見ると、東京都区部は前年比5.0%増の1万6387戸と増加したものの、神奈川県では同34.9%減の7700戸、千葉県では同34.2%減の4123戸と都心部以外での落ち込みが目立った。
2009年の首都圏平均の分譲価格は、前年比5.0%減の4535万円と7年ぶりに下落。千葉県では前年比2.4%増の3676万円、埼玉県では同1.2%増の3657万円と上昇したものの、東京都区部で同12.5%減の5191万円と下落率が大きかったことが響いた。
分譲価格1億円以上の“億ション”は前年比51.8%減の611戸。最高額は東京都港区の「パークコート赤坂 ザ タワー」の4億9000万円だった。
2009年の首都圏平均の初月契約率は前年比7.0ポイント増の69.7%。しかし、新規供給戸数が減少しているため、契約戸数ベースでは前年を下回っている。
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