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コラム

新たな時代に入る「FeliCaとおサイフケータイ」。次の注目分野は?神尾寿の時事日想・特別編(3/3 ページ)

ここ数年で、交通ICカードや電子マネーとして、非接触IC FeliCaは日本社会に広く根付いたといえる。IC CARD WORLD 2010の展示から、次に注目すべき分野は何か? を考えてみよう。

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「お手軽」と「楽しい」が次のキーワード

 今年のIC CARD WORLD全体を見渡すと、FeliCaを利用したビジネスやサービスが、交通ICと電子マネーという“お堅い”ものから、おサイフケータイやFeliCa Lite / FeliCa Plugなどを用いた“お手軽”や“楽しい”を作る分野にシフトしはじめていることが分かる。特に、おサイフケータイをFeliCa Liteタグの読み取りに使ったり、おサイフケータイ同士をFeliCaで連携させるソリューションには大きな可能性がありそうだ。

 むろん、FeliCaビジネスのコアが交通IC/電子マネーであることは間違いないが、成長領域が確実に広がっているのだ。実際、昨年の実績を振り返っても、おサイフケータイ向けサービスでもっとも成長したのは日本マクドナルドの携帯会員サービス「かざすクーポン」であった(参照記事)。こういった交通・決済以外の新たなサービスは、2010年も数多く登場しそうであり、今後の動向に注目したい。


日本マクドナルドの「かざすクーポン」は、決済・交通IC以外のおサイフケータイサービスでは最も成功したものと言っていい
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