「宇宙なう」――国際宇宙ステーションから届くTwitter
上空350キロの国際宇宙ステーションから続々とツイート(つぶやき)が届けられている。4月6日に宇宙へ上がった日本人宇宙飛行士、山崎直子氏のツイートはいつ届くのだろうか。
「Hello Twitterverse! We r now LIVE tweeting from the International Space Station -- the 1st live tweet from Space! :) More soon, send your ?s(やあ、Twitterユーザーのみんな! 僕らはいま、国際宇宙ステーションにいる……。これが宇宙から初めての生ツイートというわけだ! えーと、何か質問ある?)」――これは、2010年1月22日に、地上から約350キロ上空の地球周回軌道にある国際宇宙ステーション(ISS)からティモシー・クリーマー(Timothy J.Creamer)宇宙飛行士が直接発信したTwitterメッセージ(ツイート)だ。
米シトリックス・システムズは4月6日、アメリカ航空宇宙局(NASA)が構築した「Crew Support LAN」に、デスクトップ仮想化技術「Citrix XenDesktop」とWAN最適化技術「Citrix Branch Repeater」が組み込まれていることを発表。クリーマー氏を含む第22次長期滞在乗組員は、国際宇宙ステーションに持ち込んだノートPCを地球上と同様に使えるようになった。
これまでにも国際宇宙ステーションからツイートが送られたことがあった。しかし実際には、限られた帯域幅とデータ転送処理にかかる待ち時間のため、宇宙飛行士から電子メールで送られたメッセージを地上職員が手動で転送していた。
4月6日にスペースシャトル「ディスカバリー」で宇宙へ上がった山崎直子氏も、打ち上げ前に「皆さん、あと2時間でオレンジスーツを着用します。家族、知人、たくさんの方々からの声援に心から感謝しております。宇宙からのTweetも待っていてください。いいミッションにしていきます。では行ってきます!」というメッセージを残しており、日本人女性初の「宇宙なう」が届くのが楽しみだ(編集部より:記事公開当初、「日本人初の」と記述しておりましたが、すでに国際宇宙ステーション滞在中の野口聡一宇宙飛行士が同システムを使ってツイートしていました。訂正いたします)。
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