コラム
NOVAが跳ね、ジオスが空転――日本人に英語は必要ないのか?:郷好文の“うふふ”マーケティング(3/3 ページ)
3年前にNOVAが破たん、今年はジオスがそれに続くなど、英会話学校の不振が伝えられている。主因は受講者数の減少なのだが、なぜ日本人は語学学校で英語を学ばなくなったのだろうか。
ジパング語でいいじゃないか
まずは英語。ネットのメイン言語は英語だし、Singlish(シンガポール英語)もSpanglish(スペイン英語)もInglish(インド英語)もKorianglish(韓国英語)も、みんな英語。22世紀に中国語が普遍言語になるまで、あと数十年は英語なのだ。
されど、英語とは挫折であり、怠惰であり、恥かきである。だが、Zipanglish(ジパングリッシュ)でもいいじゃないか(と自分をなぐさめる)。英語学習を持続させるコツは“学ぶモチベーション”。ヨコシマだろうがタテシマだろうが、動機を持とう。語学学校の不振は、英語テクやメソッドに寄り過ぎて、モチベーションの喚起を忘れたところにある。
知りたい、行きたい、なりたい。どんなビジネスもどんな教育も、そこから始まるのだ。
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