警察庁は5月13日、「平成21年の犯罪情勢」を発表、2009年の刑法犯認知件数は170万3044件となったことが分かった。前年比6.3%減で、7年連続で減少した。分野別に前年と比較すると、詐欺、自動販売機ねらい、車上ねらい、器物損壊、空き巣などが減少した一方、万引き、出店荒らし、オートバイ盗などは増加した。
検挙件数は54万4699件と前年より5.0%減少したものの、認知件数も減少しているため、検挙率は32.0%と前年より0.5ポイント改善した。
刑法犯の死傷被害者数は前年比8.5%減の3万3076人と、5年連続で減少。死傷被害者数のうちわけを見ると、死者は前年比13.0%減の1054人、負傷者は同8.4%減の3万2022人だった。
財産犯の被害額は同18.8%減の1824億400万円と、7年連続で減少。被害額のうちわけを見ると、現金が同27.4%減の794億6900万円、物品は同10.7%の1029億3500万円だった。
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