白熱電球より寿命が長いといったメリットで知られるLED電球。3月に東芝ライテックが白熱電球の製造を中止するなど、各社がLED電球への切り替えを進めている。現状、どのくらいの人がLED電球を使っているのだろうか。
アイシェアの調査によると、「自宅の照明器具でLED電球を利用しているものはありますか?」と尋ねたところ、「利用している」はわずか14.8%。「利用している」人でも、LED電球とそのほかの電球(白熱電球)などとどちらを多く使っているか聞くと、「LED電球の方が多い」という人は16.5%しかいなかった。
LED電球を利用している人に「自宅の照明器具用の電球として、LED電球を選んだ最も大きな理由は?」と尋ねると、トップは「省エネで電気代が節約可能」で50.6%。以下、「長寿命で頻繁に買い替えなくていい」が19.0%、「長寿命で頻繁に取り替えなくていい」が15.2%、「話題になっているから何となく」が5.1%、「省エネで環境に優しい」が3.8%で続いた。
男女別に見ると、「省エネで電気代が節約可能」の割合は女性(44.1%)より男性(55.6%)の方が高く、「長寿命で頻繁に取り替えなくていい」の割合は男性(11.1%)より女性(20.6%)の方が高かった。
「今後、自宅の電球を買い替えるとしたらLED電球にしますか?」と聞くと、「する(必ずする+たぶんする)」は64.5%。男女別に見ると、「する」の割合は男性(62.5%)より女性(67.1%)の方が高かった。
それぞれの理由を具体的に尋ねると、「必ずする」人では「電気代が節約できる」「寿命が長いから」「省エネだから」「エコになるから」といった声があった一方、「しない」人では「価格が高い」「賃貸なのでLED電球の寿命まで同じ家に住まない」「光の色味が好きじゃないから」「照明器具とサイズが合わない」という声が挙がった。
インターネットによる調査で、対象は20代〜40代男女535人(男性55.7%、女性44.3%)。調査期間は4月28日から5月7日。
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