ビジネスパーソンに聞く、理想の社風とは
仕事の士気に影響を与え、時には転職の理由ともなる社内風土。年齢や地位によらず、「フラットな人間関係を意識した社内風土」を望む風潮があるようだ。コクヨファニチャー調べ。
仕事の士気に影響を与え、時には転職の理由ともなる社内風土。ビジネスパーソンたちは自社の社内風土についてどのように感じているのだろうか。
コクヨファニチャーの調査によると、入社3年以内の若手社員と課長以上(事業部長まで)の管理職に「現在所属している会社の社内風土に満足していますか?」と尋ねたところ、「満足している(満足している+やや満足している)」は53.2%、「満足していない(あまり満足していない+まったく満足していない)」は46.8%と拮抗(きっこう)していた。
「理想とする社内風土」を聞くと、最も多かったのは「上司と部下のコミュニケーション機会の設置」で48.0%。以下、「年功序列ではない評価体制」が44.6%、「ワークスペースの充実」が35.2%、「コミュニケーションスペースの充実」が35.2%で続いた。コクヨファニチャーでは「年齢や地位が異なっていても『フラットな人間関係を意識した社内風土』を望む風潮がある」とコメントしている。
いくつかの項目を挙げて「社内風土へ悪影響を与えるものはどれだと思いますか?」と尋ねると、最も多かったのは「年功序列の意識が強い」が50.4%。以下、「若手の発言権がない」が48.6%、「役職呼称をする」が22.2%、「時間管理が厳しい」が17.0%、「家具やPCなど支給品が役職によって違う」が16.2%で続いた。年齢による権限の差を問題視している人が多いようだ。
インターネットによる調査で、対象は入社3年以内の若手社員250人と課長以上(事業部長まで)の管理職250人。調査期間は7月23日から25日。
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