東京都は8月5日、都内公立学校で起きたイジメの実態について明らかにした。調査結果によると、イジメの件数は3521件で、前年度より5.0%の増加。校種別で見てみると、小学校、中学校では増加しているものの、高校では減少という結果に。
イジメの件数を学年別に見てみると、小学校では5年生が24.1%(405件)、中学校では1年生が48.9%、高校では1年生が57.1%でそれぞれ最も多かった。またイジメを発見したきっかけを聞いたところ、小学校は「学級担任が発見」、中学は「本人からの訴え」、高校は「学級担任が発見」と「本人からの訴え」が多かった。
イジメの状態については、小・中・高ともに「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」(小学73.9%、中学66.1%、高校60.0%)がトップ。このほか小学校では「仲間はずれ、集団による無視をされる」(27.0%)、「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする」(20.6%)などが多い。
中学では「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする」(23.1%)、「仲間はずれ、集団による無視をされる」(19.2%)が目立ち、高校では「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする」(40.0%)や「ひどくぶつかられたり、叩かれたり、蹴られたり」「PCや携帯電話などで、誹謗中傷や嫌なことをされる」(いずれも17.1%)といった実態が多いようだ。
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