調査リポート
情報収集が苦手な人の、メディア接触の実態(2/2 ページ)
情報が多すぎて、処理できないと感じることがありますか? 20〜49歳の男女に聞いたところ、年齢が若くなるほど「情報が多すぎて、処理できない」という人が多いことが分かった。M1・F1総研調べ。
情報収集が苦手な人は“一覧性メディア”を好む
情報収集が苦手という人は、どのようなメディアに接しているのだろうか。普段からよく接しているメディアを聞いたところ「PCサイト」と答えた人は61.4%。一方、苦手ではない人は同78.2%。苦手という人が、PCサイトをあまり利用していない実態がうかがえた。しかし苦手な人は「テレビ」「ラジオ」「折込チラシ」「フリーマガジン」「携帯サイト」に接している割合が高かった。
「一見、若い人の方が情報リテラシーが高いと思われがちだが、今回の調査から、意外にも情報洪水のような状況についていけなくなっているのは、若い世代で増加傾向にあることが分かった。こうした人は『時間をかけずに効率的に情報収集すること』を考えているため、能動的にアクセスしなければ情報を得ることができない『PCサイト』や読むのに時間がかかる『新聞』はあまり活用できていない。一方で、受け身メディアや暇つぶしで見るようなメディア、一覧性のあるメディアは、情報収集に時間も労力も費やさずに済むため、積極的に利用している傾向が見て取れる」(M1・F1総研)
インターネットによる調査で、1都3県に在住する20〜49歳の男女2400人が回答した。調査時期は2009年11月。
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