経済危機対策として2009年6月に始まったエコカー補助金制度が、9月30日で終了する。その効果はどのくらいあったのだろうか。
ORIMOの調査によると、20〜49歳の自家用車を所有している人に「エコカー補助金を使って新車を購入しましたか?」と尋ねたところ、「購入した」は10.3%、「購入する予定」は5.2%、「購入する予定はない」は84.5%だった。年代別に見ると、20代では「購入する予定」の割合が12.0%と全体平均より6.8ポイント高くなっている。
9月30日でエコカー減税が終了することを知っている人は83.9%と、ほとんどの人が認知しているようだが、「エコカー補助金終了で新車販売台数が変化すると思いますか?」と聞くと、「減ると思う」が70.1%と、「増えると思う」の16.4%を大きく上回った。年代別に見ると、上の年代になるほど「減ると思う」の割合が高くなっているようだ(20代56.6%、30代69.5%、40代77.9%)。
自動車メーカーのCMで印象的なキャラクター
自動車業界は家電業界や携帯電話業界などと並んでテレビCMを多く投入している業界だが、「自動車メーカーのCMで印象に残っているタレント・キャラクター」を尋ねると、トップはトヨタ自動車の「加藤清史郎(子ども店長)」が45.0%で断トツ。以下、日産自動車の「低燃費少女ハイジ」が4.2%、日産自動車の「のってカンガルー」が2.7%、マツダの「玉木宏」が2.4%、ダイハツの「カクカクシカジカ」が1.8%で続いた。
インターネットによる調査で、対象は20〜49歳の自家用車を所有している男女1060人。調査期間は8月19日から23日。
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