矢野経済研究所は9月14日、「調味料類、市販用油脂加工品市場に関する調査結果」を発表、2009年度の調味料類の市場規模を前年度比0.1%増の1兆6162億円と推測した。
ここ数年の市場拡大は、景気後退の影響で消費者の内食化傾向が強まっていることが背景にあり、同研究所では「2008年度は小麦価格の高騰により、米飯への回帰がみられたため、米と相性のよいメニューに使用される調味料類が好調に推移した。2009年度は小麦価格が落ち着きを取り戻した影響により、ホットプレートを用いて家庭で気軽に楽しめるお好み焼きなどのプレミックスや焼肉のたれなどの伸びが目立った」とコメントしている。
分野別に見ると、たれ類(焼肉のたれ、すき焼きのたれなど)の2009年度の市場規模は前年度比2.2%増の923億円と見込んでいる。「内食化の影響により家庭内で焼肉をする機会が増えたほか、高速道路料金の値下げやアウトドアブームを受けて、野外でバーベキューを楽しむ機会が増えたことが市場拡大に影響した」(矢野経済研究所)
関連記事
- 食べるラー油戦争勃発! 桃屋VS. エスビー食品
調味料だったラー油が、いま熱い。桃屋が2009年に発売した「辛そうで辛くない少し辛いラー油」が大人気を呼び、このほどエスビー食品も参入。“食べるラー油”という新境地で、新たな戦いが始まった。 - 惣菜市場は堅調に拡大――外食需要減少が追い風に
矢野経済研究所は、2008年度の惣菜(中食)総市場規模は前年度比0.3%増の8兆4879億円となったと発表。消費者が節約志向を強める中、外食を控え、惣菜を購入するなどして家庭内で調理して食べるという『内食』需要が高まっているようだ。 - お好み焼き・たこ焼きは“ご飯のおかず”ですか?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.