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働かなくてもお金がもらえる……ベーシックインカムに賛成しますか:ちきりん×赤木智弘の“ちゃかす”が正義(10)(4/4 ページ)
すべての人に毎月最低限の生活費を支給する「ベーシックインカム」制度。この制度についてブロガーのちきりんさんとフリーライターの赤木智弘さんはどのような考えを示したのだろうか。
赤木:「これが仕事だ」といった考えが頭にこびりついているので、「モラルハザードが生まれてくるかもしれない」といった懸念があるのではないでしょうか。例えば誰かと話しているだけで、社会的なコミュニケーションをとっていることを考えれば、仕事の範囲は広がってくる。
ちきりん:人と話をしているだけでは、マネタイズすることは難しいでしょう? 人と話したり、ブログを書いたり、好きなことをしていることで、お金になるという仕組みが必要だと思うのですが。
赤木:マネタイズするのはそれをやりたい人がやればいい。やれない人は労働をしなくても、他人の人生にかかわることはできますよ。多くの人が社会に関わること自体が、社会の維持にとって重要なのですから。
ちきりん:なるほど。
→ちきりん×赤木智弘対談終わり。
ちきりんさんの対談バックナンバー
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ちきりんさんのプロフィール
兵庫県出身。バブル最盛期に証券会社で働く。米国の大学院への留学を経て外資系企業に勤務。2010年秋に退職し“働かない人生”を謳歌中。崩壊前のソビエト連邦など、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。Twitterアカウントは「@InsideCHIKIRIN」
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