日産自動車とバンダイナムコゲームスは9月29日、スマートグリッドが導入された近未来の横浜市を仮想現実として疑似体験できるドライビングシミュレータを共同開発したと発表した。
同シミュレータは、横浜市と日産など民間企業7社が中心となって推進している低炭素都市実証プロジェクト「横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)」をひな形とした近未来の横浜市を、4K2K(約4000×約2000ドット)の高精細3D映像で表現。道路や建造物、設備などを自由に設定でき、スマートグリッド導入による景観や機能の変化を多面的かつ体験的に検証できる。同シミュレータは同時に最大4人が利用できるため、複数車両/ドライバーによる総合的な評価が必要な次世代ITSも、現実感の高い環境下で疑似運転体験できるという。
同シミュレータの都市やモビリティの基本仕様は日産が設計し、バンダイナムコゲームスとバンダイナムコグループのセリウスがシステム構築を担当した。高精細3D映像で構成された仮想現実内を複数車両が同時かつインタラクティブに走行できる仕組みは、両社によると世界初であるという。
なお横浜スマートシティプロジェクトは、経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証地域」事業にも採択されている。
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