子どものころの経験の多さと、年収の関係
幼少期に地域活動に参加したり、友だちと遊んだ経験が多い人は、大人になってどのような違いがあるのだろうか。国立青少年教育振興機構の調査によると、経験が豊富な大人ほど「やる気や生きがいを持っている人が多い」ことが分かった。
子どものころの経験が豊富な大人ほど、やる気や生きがいを持っている人が多いことが、国立青少年教育振興機構の調査で分かった。例えば地域清掃に参加した経験が多い人は「経験したことのないことには何でもチャレンジしてみたい」傾向があったり、ままごとやヒーローごっこをしたことが多い人は「電車やバスに乗ったとき、お年寄りや身体の不自由な人に席をゆずる」傾向がうかがえた。
子どものころの体験が少ない人で「大学・大学院」を卒業した人は45.4%に対し、経験が多い人は50.4%。また経験が少ない人で「年収750万円以上」という人は11.0%に対し、経験が多い人は16.4%。「年収500万円以上」で見ると、経験が少ない人が23.1%、多い人が33.8%。子どものころの経験の多さと最終学歴・年収に関係があることが分かった。
さらに子どものころの経験が少ない人で「現在結婚している」のは58.8%に対し、多い人は68.5%。子どもの数を見てみると、経験が少ない人で「2人以上」は37.6%に対し、多い人は46.4%だった。
若い世代ほど、幼少期に家族行事の機会が多い
子どものころの「友だちとの遊び」や「自然体験」といった経験は、年代によってどのような違いがあるのだろうか。夜空に輝く星をゆっくり見たといった自然体験、友だちとの遊びについては若い世代ほど少なかった。その一方、家族の誕生日を祝ったりする家族行事については若い年代ほど増えていることが明らかに。
インターネットを使った調査で、20〜60代の男女5000人が回答した。調査期間は2009年11月13日から11月16日まで。
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