調査リポート
10月の新車販売台数 プリウスが18カ月連続トップ、減税対象車は苦戦も輸入車は好調
日本自動車販売協会連合会は、10月の新車販売ランキングを発表、トヨタ自動車の「プリウス」が前年同月比19.1%減の2万1769台で18カ月連続のトップとなった。エコカー減税終了の反動で対象車は軒並み販売台数を減らしたが、その一方、輸入車は12カ月連続で前年同月の水準を上回った。
日本自動車販売協会連合会は11月5日、10月の新車乗用車販売台数ランキング(輸入車および軽自動車を除く)を発表した。トップはトヨタ自動車の「プリウス」で、前年同期比19.1%減の2万1769台となり、2009年5月18日の新モデル発売以来18カ月連続のトップとなった。軽自動車を含めたランキングでも、軽自動車1位のスズキ「ワゴンR」(1万5175台)を上回っている。
エコカー減税が終了した影響で、2位のホンダ「フィット」(1万4034台、前年同月比9.2%減)、4位のホンダ「フリード」(6747台、同26.2%減)などの減税対象車が販売台数を大きく減らしており、5位のトヨタ「ヴィッツ」(6315台、同49.1%減)や7位のトヨタ「パッソ」(5363台、同49.3%減)は前年同月より半減している。
輸入車は好調
9月半ばにエコカー減税が終了した影響で、10月の新車販売台数は前年同月比26.7%減の19万3258台。前年同月比では2カ月連続のマイナスとなった。メーカー別に見ると、トヨタが前年同月比25.2%減、ホンダが同30.2%減、日産が同38.7%減、マツダが同52.2%減と各社とも大きく販売台数を減らした一方、輸入車は同29.6%増と12カ月連続で前年同月の水準を上回った。
関連記事
- 9月の新車販売台数 プリウスが17カ月連続トップ、減税対象車の不振目立つ
日本自動車販売協会連合会は、9月の新車販売ランキング(輸入車および軽自動車を除く)を発表、トヨタ自動車の「プリウス」が前年同月比14.2%減の2万7249台で17カ月連続のトップとなった。しかし、エコカー減税の終了で、対象車を中心に不振が目立った。 - どうした自動車ジャーナリスト! 事実を語らない裏事情
どの世界にも事実を伝えようとしない、いわゆる“御用ジャーナリスト”が存在する。中でもクルマ業界のそれが、目立ってきているのではないだろうか。本当のネタを語ろうとしない自動車ジャーナリストの裏事情に迫った。 - 電気自動車と馬車しか走れない――ある観光都市の交通政策
スイス・マッターホルン山麓にある「ツェルマット」は高級リゾート地として知られているが、市街地を走れるのは電気自動車(EV)と馬車のみ。最新技術のEVと前時代的な馬車が混在する街とは一体どのようになっているのか。現地をリポートする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.