第43鉄 「元レッドアロー」、アルペンルートを走る――富山地方鉄道:杉山淳一の +R Style(6/6 ページ)
子どものころ、西武鉄道の新型特急列車5000系レッドアローが憧れだった。デビューから40年が経った5000系は、今、富山地方鉄道で立山黒部アルペンルートの一翼を担っている。懐かしの車両から最新のLRTまで富山地方鉄道で活躍するさまざまな車両を紹介しよう。
新しくなる軌道線と、古き良き風景を残す鉄道線
市内軌道線と言えば、2009年に丸の内 - 西町間が単線で開業し、富山駅前を経由する環状運転が始まった。愛称は「セントラム」。富山ライトレールの成功を受けて、市内軌道線もLRT※化の気運が高まっている。
なお、北陸新幹線の開業と同時に富山駅は高架化される予定。富山ライトレールと市内軌道線の相互乗り入れも計画されている。
新しくなっていく軌道線と、古き良き風景を残す鉄道線。16010形が現役な理由は、軌道線の改良を優先しているからともいえそうだ。でも、北陸新幹線の開業に合わせて、宇奈月、立山方面の観光特急にも変化があるかもしれない。富山地方鉄道の未来が楽しみだ。
今回の電車賃
富山地方鉄道 電車全線2日間フリー乗車券 4400円
※連続した2日間、富山地方鉄道の鉄道線・軌道線が乗り降り自由。特急列車も自由席のみ乗車可。
著者プロフィール:杉山淳一
肉食系鉄道ライター(魚介類が苦手)にして、前世からの鉄道好き。生まれて間もなく、近所を走っていた東急池上線の後をついていったという逸話あり。曰く「いつもそばを走ってたから、あれが親だと思った」
コンピューター系出版社でゲーム雑誌の広告営業を経験した後、フリーライターとなる。オンライン対戦ゲーム、フリーウェア、PCテクニカルライティングなどデジタル系の記事を専門とし、日本初のEスポーツライターとしてオンライン対戦ゲーム競技を啓蒙する。
趣味は日本全国の鉄道路線探訪で、現在の路線踏破率は約8割。著書は『もっと知ればさらに面白い鉄道雑学256(リイド社)』『知れば知るほどおもしろい鉄道雑学157(リイド社)』『A列車で行こう8 公式ガイドブック(エンターブレイン)』など。
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