中小企業で働く人、冬のボーナスはいくら?
大阪に拠点を置く中小企業で「ボーナスを支給する」と答えた企業は50.4%であることが分かった。減少するのは4年連続で、調査開始(1998年)以来の最低値を3年連続で更新することになった。大阪市信用金庫調べ。
日本経団連によると、2010年冬のボーナスの平均支給額は前年比3.76%増の77万6949円(関連記事)。3年ぶりに増加する見込みだが、中小企業の支給状況はどうなっているのだろうか。
大阪に拠点を置く中小企業に聞いたところ、「ボーナスを支給する」と答えたのは昨年に比べ5.8ポイント減少し50.4%であることが、大阪市信用金庫の調査で分かった。減少するのは4年連続で、調査開始(1998年)以来の最低値を3年連続で更新することになった。
「冬のボーナスを支給する」と答えた企業を業種別に見てみると、「サービス業」(58.7%)が最も多く、次いで「建設業」(52.2%)。逆に少なかったのは「小売業」(39.3%)、「運輸業」(48.0%)、「製造業」(48.6%)だった。また規模別に見ると、規模が小さくなるほど支給する企業は少ない。従業員50人以上の91.2%に対し、20人未満は45.4%で、規模間の差は45.8ポイントと昨年(41.7ポイント)より拡大した。
冬のボーナスの支給額
冬のボーナスはどのくらい支給されるのだろうか。1人当たりの支給額を聞いたところ、平均で27万2435円。昨年冬に比べ1250円、率にして0.46%の減少となった。「支給する企業割合に加え支給額も減少するなど、中小企業の冬のボーナスの状況は景気の停滞感を反映した厳しいものとなっている」(大阪市信用金庫)
業種別に見ると、「サービス業」が最も多く30万433円、次いで「卸売業」が29万6417円。逆に最も少ないのは「小売業」で23万9022円、次いで「運輸業」の23万9446円だった。
大阪に拠点を置く中小企業1056社が回答した。調査時期は11月中旬。
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