昭和シェル石油は、太陽電池と電気自動車(EV)用急速充電器を導入した次世代型サービスステーション(ガソリンスタンド)「クリーンeco新屋敷」(岡山県岡山市北区)を12月17日にオープンしたと発表した。
クリーンeco新屋敷では、同時給油6台の給油装置と30キロワットのEV用急速充電器を配備。セールスルームの屋根上には発電出力約4キロワットのCIS系薄膜太陽電池を設置しており、サービスステーションで使用する電力の一部をまかなうほか、将来的にはEV用急速充電器への電力供給も検討する。
また、同社が開発中の光透過型CIS系薄膜太陽電池をEV用急速充電器の屋根上に設置して発電性能などを実証実験するほか、商品開発の方向性を模索する。同社によると、光透過型のCIS系薄膜太陽電池を発電用として設置するのは日本で初めて。
このほか、屋外照明にはLED照明を導入してCO2排出量を削減。また、貯水タンクとともに太陽光発電と蓄電池を組み合わせた自家発電設備を設置して、災害発生時でも安定的に石油製品を供給できるようにしている。
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