Smart edは、「2台目のクルマ」として魅力的:岡崎宏司のクルマ DE トリップ
SmartのEV版「Smart ed」。市販に向けて国内で実証テストを行うことが正式に発表されました。新しい時代のクルマは「それらしく斬新で、スタイリッシュでなければ……」と思っているのですが、Smart edはその条件を満たしています。
著者紹介:岡崎 宏司(オカザキ コウジ)
1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。
※この記事は、LUXURY TVより転載しています。
2010年10月12日、「Smart ed」のお披露目が行われたのは表参道ヒルズ。市販はまだ先のことになりますが、市販に向けての実証テストを国内で行うことが正式に発表されました。
テストはまず3台で始め、2011年以降は10台以上に増やすということです。性能は、最高速度が時速100キロ、静止状態から時速60キロまでの加速が6.5秒、航続距離は135キロとされていますが、シティコミューターとしては十分な性能です。
ちなみに、Smart edが積むバッテリーは、トヨタも提携している、米テスラのリチウムイオンです。ほんの少しだけステアリングを握る機会がありましたが、とてもスムースで、洗練された走り味の持ち主です。
EVは当面「2台目のクルマ」と、僕は考えていますが、そういう意味では「Smart ed」には、かなり魅力を感じます。
とにかく僕は、新しい時代のクルマは「それらしく斬新で、スタイリッシュでなければ……」と思っているのですが、Smart edはその条件を満たしています。
「electric drive」。もし、僕がSmart edを買ったら、このデカールを付けて、見せびらかして走りたいと思うかもしれません。でも、リアピラー上のプラグマークだけの方がカッコいいかな? という気もします。では、また。
(文&撮影:岡崎宏司)
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