12月の新車販売台数 プリウスが2009年5月以来の2万台割れ
日本自動車販売協会連合会は、12月の新車販売ランキングを発表、トヨタ自動車の「プリウス」が前年同月比19.9%減の1万8106台で20カ月連続のトップとなった。しかし、エコカー減税終了の影響が続いていることから、発売月の2009年5月以来となる2万台割れの水準にとどまった。
日本自動車販売協会連合会は1月11日、12月の新車乗用車販売台数ランキング(輸入車および軽自動車を除く)を発表した。トップは20カ月連続でトヨタ自動車の「プリウス」だったが、販売台数は前年同月比19.9%減の1万8106台。軽自動車を含めたランキングでも、軽自動車1位のスズキ「ワゴンR」(1万4928台)を上回っているが、エコカー減税終了の影響が続いており、発売月の2009年5月以来となる2万台割れの水準にとどまった。
この結果、2010年に最も売れたクルマは、トヨタ自動車の「プリウス」(31万5669台)となった。以下、ホンダ「フィット」(18万5439台)、トヨタ自動車「ヴィッツ」(12万2248台)、トヨタ自動車「カローラ」(11万1265台)、ホンダ「フリード」(9万5123台)が続いており、エコカー減税対象車が上位にランクインした。
輸入車は14カ月連続で前年同月比増
9月半ばにエコカー減税が終了した影響が続いており、12月の新車販売台数は前年同月比28.3%減の17万9666台。前年同月比では4カ月連続のマイナスとなっており、リーマンショック後の水準(2008年12月は18万3549台)も4カ月連続で下回った。しかし、年前半が好調だったため、2010年の新車販売台数は322万9716台と前年を10.6%上回った。
メーカー別に見ると、トヨタが前年同月比34.0%減、ホンダが同40.7%減、日産が同29.4%減、マツダが同27.3%減と各社とも大きく販売台数を減らした一方、輸入車は同12.5%増と14カ月連続で前年同月の水準を上回った。
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