文系はJTB、理系はパナソニック――2012年卒就職企業人気ランキング
毎日コミュニケーションズは、2012年3月の大学卒業予定者を対象とした就職企業人気ランキングを発表。就職活動を行う学生の人気トップは文系はJTBグループ、理系はパナソニックだった。
毎日コミュニケーションズは2月9日、2012年3月の大学卒業予定者を対象とした就職企業人気ランキングを発表した。
文系の学生に最も人気があったのは、4年連続で「JTBグループ」(1250票)。「やりたい仕事ができそう」「業界上位である」といった点が評価された。男女別のトップを見ると、文系女子では「JTBグループ」だったが、文系男子では「JR東日本」と傾向が異なっていた。
文系2位は「ANA(全日本空輸)」(892票)で「やりたい仕事ができそう」という声が、3位の「資生堂」(838票)は「業界上位である」という意見が目立った。上位企業を前年と比較すると、2位と3位が入れ替わったものの、トップ5の顔ぶれは変わらなかった。
変動の大きかった企業では、ホテルやレストランのコンサルティングを行う「Plan・Do・See」が前年42位から29ランクアップして13位になった一方、前年10位だった「ベネッセコーポレーション」が26位と順位を落としている。
理系の人気トップはパナソニック
理系の学生の人気ランキングでは、前年2位だった「パナソニック」(338票)がトップに上昇。「業界上位である」「技術力が高い」といった点が評価されており、毎日コミュニケーションズでは「2008年に社名変更したことやいち早く新入社員の海外研修に取り組むなど、グローバル化への取り組みが浸透していることも理由に考えられる」とコメントしている。男女別のトップを見ると、男性では「パナソニック」だったが、女性では「明治グループ(明治製菓・明治乳業)」だった。
2位以下は「味の素」「ソニー」(いずれも330票)、「東芝」(323票)、「明治グループ」(321票)と続いたが、上位の票差は僅差となっている。また、上位10社のうち9社が昨年と同じ企業で、文系と同じく、景気に関係なく支持される傾向がうかがえた。
変動の大きかった企業では、前年51位だった「三菱電機」が36ランクアップして15位になった一方、「キヤノン」が前年の23位から38位に順位を下げている。
インターネットや就職情報誌、イベント会場でのアンケートによる調査で、対象は2012年3月卒業見込みの大学3年生と大学院1年生2万2408人(文系1万5212人、理系7196人)。
関連記事
- 就職活動はむしろ、もっと長期化させるべき
「2013年春入社の新卒採用について、日本経団連はエントリー受付や説明会の開催を12月以降にするように会員企業に求める」という報道があった。これによって学生の就職活動時期は1年間から10カ月間に短縮されるわけだが、問題は解決するのだろうか。 - この会社に入ってよかった……“愛社ランキング”が注目されている
実際に働く社員が自分の会社の満足度を評価した“愛社ランキング”が注目を集めている。ベスト企業には名の知られた会社がズラリと並ぶ一方、ワースト企業には意外な名前も挙がっている。 - 2010年の転職人気企業ランキング、トップはグーグル
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.