富士経済は2月14日、「トップバリュ」(イオン)や「セブンプレミアム」(セブン-イレブン)を始めとするプライベートブランド(PB)食品市場の調査結果を発表した。それによると、2010年のPB食品販売額は前年比9.3%増の2兆4265億円と、高成長を保っていることが分かった。
だが、富士経済では「好調に拡大していたPB食品市場も2010年に入り、ナショナルブランド(NB)がPBに対抗して値下げを強化したため、多くのPBの価格優位性が薄れ、PB食品の市場拡大の勢いに陰りが見え始めている」と分析している。
分野別に見ると、最も販売高が多いPB食品は「パン」で3553億円。以下、「牛乳」(1265億円)や「お茶類」(660億円)などが続いた。もともとPBのパンはコンビニの焼き立てパンが多くを占めていたが、2007年ごろから生活必需品である食パンなどの需要も増え、景気後退が顕著となった2009年には定着した。
そのほかのPB食品としては、セブン-イレブンが「7&i」ブランドカップ飲料、ファミリーマートが「あじわいファミマカフェ」、ローソンが「L's Style」を展開する「カップ飲料(チルド)」が283億円を占めているほか、350ミリリットル×6缶パックが488円のイオンの「バーリアル」に代表される「ビール類(ビール、発泡酒、新ジャンル)」が264億円と目立っている。
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