コラム
転職のリスクはどうすれば減らせるのか(2/2 ページ)
会社員であれば誰でも何度か転職を考えるもの。問題は「今、すべきなのか」「そうでないのか」という判断。その判断に正解や不正解はあるのだろうか? 考える上でのヒントはいくつかあるが、その1つに自分の「時価」を考えることにある、と筆者は主張する。
自分の「時価」を考えよう
さらにもう1つ。ぜひご自身の「時価」を考えていただきたいと思います。要するに今の仕事を離れたとして、「自分がいくらなら雇ってもらえるのか」「いくらなら稼ぎ出せるのか」ということです。●●物産の部長だとしても、その肩書と企業名を外した場合、どれだけの時価になるのかは簡単です。自分がいくら稼げるかを計算すれば良いのです。
そうなると営業職などは比較的計算しやすいですが、事務職や非営業系専門職は難しいでしょうか。それも含めて「時価」なのです。今の厳冬状態の雇用環境で、事務職や専門職を希望するのであれば、当然それがダイレクトに稼ぎに通じないことが理解できるでしょう。
しかし、それでも事務であればコスト削減はどうでしょうか? 無駄な出費削減もあれば、効果のなかった取り組みを見直した、3人のスタッフで取り組んだ業務を2人で回せるようになった、外注化によって専任スタッフ配属を避けられた……何でも良いのです。
こうした稼ぎへの貢献が、どの程度アピールできるかどうか、ここをぜひ検証して下さい。転職活動ではそのまま自己アピールに使えます。それが見当たらないなら、今の雇用環境下では、転職というリスクは負わない方が良いのかもしれません。(増沢隆太)
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