富士経済は2月28日、健康美容食品の国内市場調査結果を発表、2010年の市場規模を前年比0.3%増の1兆7807億円と予測した。2005年以来、縮小が続いていた同市場だが、6年ぶりにプラス成長に転じる見込みだ。
訴求効能別のシェアを見ると、最も大きいのはヨーグルトなどに代表される「整腸効果」で15.2%。以下、「生活習慣病予防」が11.9%、「滋養・強壮」が11.3%、「美肌効果」が10.4%、「骨・関節サポート」が8.0%、「マルチバランス」が7.3%、「ダイエット」が6.6%で続いた。
中でも、成長をけん引したのが「美肌効果」で、市場規模は前年比7.2%増の1852億円。2010年はビタミンC配合ドリンクが猛暑の特需を受けたことで、同市場の50%近くを占めるドリンク類が前年比12.7%と大幅に増加した。
また、「肝機能向上」の市場規模も、前年比16.7%増の637億円と好調。同市場のドリンク類で40%のシェアを占める「ウコンの力」(ハウス食品)が拡大をけん引している。また、2009年には「1杯でしじみ70個分のちから」(永谷園)、2010年には「大人のキリンレモン」(キリンビバレッジ)や「休む日のAlc.0.00%」(キリンビール)といったオルニチン配合商品が発売されており、ウコンに加えオルニチンも有力な成分として台頭しつつある。
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