コラム
なじょして福島のビジネス、再興すっか:郷好文の“うふふ”マーケティング(3/3 ページ)
東北関東大震災から3週間。宮城県や岩手県などでは被害の底が見えてきたが、原発事故の影響で福島県はまだ見通しがまったくつかない状況だ。福島県を復興するにはどうすればいいのか。中小企業診断士でもある筆者がアイデアを考えてみた。
復興ビジネスアイデアを!
ポイントは「なじょして福島のビジネス、再興すっか」である。「なじょして」は福島弁で「どうやって」。そこでできること、他地域でやれることをいくつか発案してみた(表中赤字はその関連)。
- 浪江焼きそばストリートを上野または秋葉原に作る
- 飯舘牛丼を首都圏にフランチャイズ展開する。高級路線、1杯700円でよかっぺ
- DASH村の復興ドキュメントテレビ番組を作る。「立ち上がれDASH村」とか
- 「浜通りビーチサッカー選手権」を開催する。ラモス瑠偉監督、よろしく
- 「Tシャツを桜染めに!」イベントを久米繊維工業さんに提案する
- もりもりランドでツリーハウスを造る企業研修を企画する
- 「福島ポタリングラリー選手権」で、海沿いサイクリング&名産品コンテスト
- 川内ではカエルの歌の輪唱でギネスチャレンジをする(発想が貧困だ……)
現地で再生できることもあれば、ほかの地域に種苗や製法、ブランドを持ち出してできることもある。発想と行動の起点はユニークな地域資源。アイデアとマーケティング支援なら私も少し手伝える。もし、興味を持ったなら連絡していただけるとありがたい(go@cotoba.jp)。
また、中小企業診断士の端くれとしてこう言いたい。
「全国の診断士の方々へ。東北地方の復興のために、商品開発や事業アイデアを出そう。地元の企業やお店に提案しよう。アイデアを自治体、金融機関、スポンサー企業に売り込もう」
最後に、一般消費者にもできることがある。福島県、宮城県、岩手県の産品を意識して購入すること。今だけでなく、ずっと何年にもわたって買おう。ビジネスこそ現地で現実に切実に必要になる。
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