取り込む光もデザインにする腕時計「Eco-Drive RING」
シチズン時計は、ソーラーパネルをデザインに取り入れた腕時計「Eco-Drive RING」を2011年秋に発売する。バーゼルワールド2009で出展したコンセプトモデルが商品化される。
シチズン時計は、バーゼルワールド2011会場でソーラーパネルをデザインに取り入れた腕時計「Eco-Drive RING(エコ・ドライブ リング)」の商品化を発表した。これは、バーゼルワールド2009でコンセプトモデルとして出展されていたものだ。
一般的に、ソーラー充電の腕時計はソーラーパネルを文字盤の裏に配置することが多い。それは、太陽光を一番受けやすい場所だからだ。ところがEco-Drive RINGではソーラーパネルをリング状にして外周上に並べ、サファイアガラス製のケース側面からあえて見えるように配置する。
デュラテクト加工を施したステンレス製ケースと白い皮バンドをつなぐラグ(脚)も中空形状に造形。あたかもダイヤモンドを持ち上げる指輪の立て爪のようになっており、その隙間からも光を取り込みやすくしている。
シルバーの文字盤の2時、4時、8時、10時のインデックスは、正面から見るとバーインデックスに見えるものの、側面から見るとアラビア数字に見えるという立体的な細工を施した。Eco-Drive RINGの持ち主を含め、気付いた人だけが楽しめるという、ちょっとした遊び心だ。
6時位置には2つの円盤を持つムーンフェイスを備える。1つの円盤に開けられた穴から見える数字は月齢を表し、もう1つの円盤は月の形を再現する。サイズは、44.4×15.8ミリ(ケース径×厚さ)。2011年秋の発売を予定し、価格は30万円台になりそうだ。
関連記事
- 「腕時計」インデックス
- 「バーゼルワールド2011」開幕――627の腕時計ブランドが集結
腕時計と宝飾品の国際見本市「バーゼルワールド2011」が3月24日から始まった。31日まで8日間、スイスのバーゼルで開催される世界最大級のウオッチショーだ。 - 人工衛星から時刻データを受信する腕時計「Eco-Drive SATELLITE WAVE」――シチズン
シチズン時計ブースの大型スクリーンで流れるジャパニメーション。「APPLESEED XIII」の映像がなぜバーゼルに? その答えはデュナンとブリアレオスの腕にあった。 - カーボン素材が世界に1つだけの模様を描く「Eco-Drive DOME」――シチズン
シチズン時計は、ケース素材にカーボンを採用した腕時計「Eco-Drive DOME(エコ・ドライブ ドーム)」を11月に発売する。世界限定250本で、価格は31万5000円。 - セラミック、世界最小――“エコ・ドライブいろいろ”なシチズンブース
バーゼルワールド2010のシチズンブースでは、光を通しにくいセラミックを使ったコンセプトモデルや今年発売予定の最小モデルなど、さまざまなエコ・ドライブウオッチを見ることができる。 - 薄型ケースでシャープに仕上げた「805」――CITIZEN Series8
シチズン時計は、CITIZEN Series8から、エコ・ドライブ電波時計「805」を9月に発売する。メタルバンドとコードバンバンドの2モデルで、価格は18万9000円。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.