ウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイドは5月12日、“日本の今の声”を英語で発信するWebサイト「Real Voices, Real Japan(参照リンク)」を開設した。東日本大震災後の東北地方の人々、日本の一般消費者、ビジネスコミュニティ、NPO、コミュニケーション・プロフェッショナルなどの今の声を世界に向けて英語で伝え、情報発信の観点から日本の震災復興を支援していくという試み。
同社の久保明彦社長は「弊社では世界のビジネスコミュニティの関心が日本の復興、経済の回復に集まっていると感じています。震災後の消費者・企業による経済活動を中心に、日本の現在の声、姿を世界中のビジネス・コミュニティに届けることこそ弊社ならではの貢献と考え、このプログラムを実施することにしました」とコメントしている。
提供コンテンツの詳細と協力パートナーは以下の通り。Business Media 誠からも、"Walking Through the Disaster Area (I)"(元記事は「東日本大震災ルポ・被災地を歩く」)などの記事を提供している。コンテンツの英訳は、ケイワイトレードのほか、個人のボランティア翻訳者が行う。
Voices of Business
日本国内での事業活動に関する知見を諸外国の観点から紹介。
Voices of Consumers
震災後の日本人の関心事や消費意識の動向・変化など、日本の消費者の今を紹介(協力パートナー:マクロミル、マッキャン・ワールドグループ ホールディングス、Business Media 誠)。
Voices of Social Media
ソーシャルメディア、サーチエンジンなどオンライン上の動向から読み取れる震災後の消費動向を紹介(協力パートナー:ルグラン)。
Voices of Tohoku
被災地で復興に励む団体、個人から寄せられる現地でのエピソードなどを紹介(協力パートナー:MAKE THE HEAVENめ組JAPAN、37frames)。
Voices of Communication Professionals
ウェーバー・シャンドウィックのコンサルタントが今回の震災で感じたコミュニケーションのあり方などを紹介。
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