35歳を過ぎて普通に転職したらダメ:メディアとWebと人材と(2/2 ページ)
30代後半になると、若手のころと比べて書類の通過率や面接での合格率が格段に落ちるという筆者。それでは34〜35歳以降の転職に当たっては、どのように行えばいいのだろうか。
34〜35歳以降の転職はどうすればいいのか?
では、34〜35歳以降の転職はどうすればいいのでしょうか。ここからの話は私もまだ経験していない領域なので見聞き・推測した話になります。ですが、そう大きくは外れていないとは思ってます。
私が考える34〜35歳以降の転職方法としては、次のようなやり方が挙げられます。
1. ベテランに強いエージェントに頼る
2. 信頼できるエージェント/ヘッドハンターに売り込んでもらう
3. 取引先・知人などから引き抜いてもらう
1については、「ベテランの人材に強い」とうたっている人材紹介会社に相談に行くこと。ただ、そういった会社の話はあまり聞きませんし、規模の大きなところもそんなにないのでは。1社に依存しすぎるのは危険です。またある程度、業種・職種も特化して事業展開しているはずですので、自分に合う会社が見つかるかどうかは保証できません。
2については、これまでのキャリアである程度際立った実績を残していることが必要になります。新規上場時の上場担当者だった、何十人以上の営業部長を務めて売る仕組みを作った、事業立ち上げをして年間●億円にまで成長させた、など、「採用ニーズがあるから採用したい」ではなく「この人なら採用ポジションがなくても採用したい」と思われるような人材になっておかなくてはいけません。
3についても2と同様ですが、結果よりもプロセス・人柄が重視されるかもしれません。
いずれにせよ、34〜35歳以降の転職はピンポイントであっても、自分に明確な実績・セールスポイントがないと採用は難しくなります。それでも採用してくれるのは、ブラックかよほど採用に困っていたのか、何か理由があると思っておいた方が良いでしょう。歳を取ってから悲惨な思いをしないよう、若いうちから将来を意識したキャリアを築いていくことが今後のビジネスパーソンには必要とされるはずなのです。(中嶋 嘉祐)
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