多くの会社で名刺に番号が記載されるなど、オフィスの必須用品とも言えるFAX。便利なサービスである一方、さまざまな課題も指摘されている。中小企業ではどのような不満を持っている人が多いのだろうか。
インターネットFAX総合研究会の調査によると、従業員5〜300人の中小企業の従業員に「FAXに対する不満」を尋ねたところ、「紙を無駄に使ってしまう」(37.7%)や「紙やトナーの補充が面倒」(31.2%)、「外出先では確認できない」(30.0%)が3割を超えた。
「関係ない人に内容を見られてしまう恐れがある」(22.7%)や「届いた紙が放置されることがあり、セキュリティ面が心配」(20.1%)などセキュリティに対する不安の声もあったが、紙に対する不満が上位を占めているようだ。
悩みで最も多かった無駄な紙の使用量削減のために行っている取り組みを聞くと、最も多かったのは「コピーや印刷の際に裏紙を使うようにする」で73.3%と断トツ。以下、「社内向け資料は両面印刷や1枚に複数ページの印刷を行う」が31.7%、「資料はなるべく紙ではなくデジタルデータで保管する」が25.9%、「申請書や報告書など手続きに必要な書類をデータで処理する」が12.1%で続いた。
6割がインターネットFAX導入に関心あり
紙を削減できるサービスとして、インターネットに接続したPCや携帯電話でFAXを送受信できる「インターネットFAX」が登場している。中小企業の経営者に「インターネットFAXをあなたの会社でも導入したいですか?」と尋ねると、「すでに導入している、同様の機能のサービスを導入している」が12.1%、「導入を検討したい」が48.3%と、6割強が関心を持っているようだ。
インターネットによる調査で、対象は全国の従業員5〜300人の中小企業の経営者・役員315人と会社員・契約社員・派遣社員860人。調査期間は4月20日から22日。
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