一流ホテルの格安夏プランで“節電リッチ”に(2/2 ページ)
今年の夏は節電対策として各社さまざまな工夫をしているが、外国人客の減少で厳しい状況の一流ホテルがさまざまなサービスを打ち出しており、狙い目となっている。
新たな顧客層の獲得に積極的なホテル
ここのところ東京の一流ホテルの屋台骨を支えてきた外国人ビジネスマンや観光客が激減し、厳しい状況が続いてはいるが、Webサイトを見れば分かるように、ここへきて外資も含む一流ホテルの集客のためのキャンペーンやイベントは非常に積極的で、新たな顧客層の獲得に向けて展開中だ。
日常的に利用することは難しく、我々一般のビジネスマンにとって、気軽に利用するのは難しい存在だったが、人が集い、心身のリフレッシュができ、新たなビジネスが生まれる可能性を持つホテルの活用は、若いビジネスマンにとっても十分に価値があるだろう。
中堅のビジネスホテルでも、プランを選べば都心でもシングル実質5000〜6000円で提供しているところが多い。通勤に1時間以上かけている人は、みっちり集中して仕事をしたい時、会社近くのビジネスホテルを確保すれば、通勤時間の自分のコストを差し引けば一石二鳥の生産性となる。
朝食をゆったりとホテルでとるのもいい。飲みに行く代わりに1時間早起きして、その日の計画を立てながらゆっくりとたらふく朝食をとれば、1日の充実度が違う。朝食として考えると決して安くはないが、飲みの費用に比べればはるかに安い。
今、ライフスタイルやビジネススタイルをどのように考えるかがあらゆるビジネスマンに問われている。東北地方の復興を自分のできる精一杯の範囲の中で考え、節電に協力しながら、新たな消費を生むための仕事をするために、近くて遠い存在だったホテルを活用するのも1つの方法だろう。(猪口真)
関連記事
- 一人勝ちアウディのブランディング戦略
アウディの勢いが止まらない。日本で初めて輸入車シェア10%を突破し、3月の世界販売台数は月間記録を達成するなど、破竹の勢いを続けるアウディ。その徹底したブランディング戦略を探る。 - 不況でも伸びてます! 化粧品通販のマーケティングに注目せよ
百貨店やスーパーなど、既存流通チャネルがかつてないほどの苦境を味わう中、衰えを知らない化粧品通販。市場規模は2500億円を突破し、とどまるところを知らない。この不況下でも、確実な伸びを示す化粧品通販業界では、どのような試みが行われているのだろうか。 - “問い続ける男”が教えてくれる、“続けさせるマーケティング”――アウディ
アウディ ジャパンのキャンペーン「問い続ける男」が面白い。ある時は哲学的に、ある時は怒りながらこちらの質問に答えてくれるのだ。単なる言葉のゲームではなく、「問い続ける=中毒性」が成立することに“巧妙”さがうかがえる。
関連リンク
Copyright (c) INSIGHT NOW! All Rights Reserved.