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福島を「フクシマ」と表記する政府の無神経さ(2/2 ページ)

「フクシマ」という表現に大きな違和感があるという筆者。マスコミだけでなく、政府文書にも「フクシマ」という言葉が登場するようになっているが、その背景には何があるのだろうか。

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「福島」を「フクシマ」と呼ばせないために

 福島原発の現場で働いておられる方々は、「福島」を「フクシマ」と呼ばせないために奮闘されているわけである。「福島」を「福島」のままにしてほしいと願って、いまもなおたくさんの方々が避難所暮らしを続けておられる。「たちの悪い昂揚感と被害者意識」で表記されている「フクシマ」は、そんな方々の毎日に泥を塗るようなものである。

 何度も言うが、福島原発の問題と「ヒロシマ」「ナガサキ」は違う。同じ視点では語れない。戦争と震災。原子爆弾と原子力発電所。加害者であるという国家としての覚悟も語らないうちに、福島を「フクシマ」と自らが表記するような政府を信用できない。「福島」という名前を奪う権利は、今の政府にはない。(中村修治)

 →中村修治氏のバックナンバー

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